メルカリの上場
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ベンチャーを取り巻く環境がこの数年で様変わりしている。大企業がこぞって投資に向かい、カネの出してが変化している。また、起業家として成功した者たちが新たに次世代をバックアップするなど、ヒトのエコシステムも進化した。足元で約4000億円へと急増するベンチャー市場。このブームは果たして続くのか。特集「スタートアップ4.0 第4次ベンチャーブームは「本物」か?」の第1回では、現在進行している環境変化と3つの環境変化について探っていく。

「週刊ダイヤモンド」2019年4月6日号の第1特集を基に再編集。肩書や数字など情報は雑誌掲載時のもの

1970年代から始まったベンチャーブーム
第4次の今は昔とは明らかに違う

 2018年6月19日、東京証券取引所に高らかな鐘の音が鳴り響いた。この日、日本初のユニコーン(時価総額が約1000億円以上の未上場企業)であるメルカリが満を持して上場を迎えたのである。創業からわずか5年というスピードで成し遂げた“ジャパニーズドリーム”。上場時の時価総額は7172億円にも上った。

 メルカリが打ち鳴らした鐘は、日本のベンチャーの新たな夜明けを告げる知らせでもあった。

 メルカリだけではない。いまや、上場前のベンチャーには多額のカネが集まるようになった。

 「5年以上前ならベンチャーが数千万円の出資を受けるだけでニュースになりましたが、いまでは10億円以上を集める企業もざらにあります」(フェムトパートナーズの磯崎哲也ゼネラルパートナー)というから驚きだ。

 これまで日本は4回のベンチャーブームを経験してきた。