高給取りの代名詞
地銀がランクインした理由

 家賃など生活単価の高い東京の企業が3位にランクインされるのは不思議な気もするが、同社はコンタクトセンターを秋田県や山形県、富山県などに設置しており、本社の場所が、必ずしも従業員の住む場所ではない。

 4位のショクブン(愛知県、296.5万円)は食材宅配、5位の光ハイツ・ヴェラス(北海道、302万円)は有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅の運営・管理を行う会社。ちなみに、上位5社のうち、労働組合があるのは2社(アクシーズ、光ハイツ・ヴェラス)である。

 5位以降の、特徴的な会社をピックアップしてみよう。

 7位の井筒屋(福岡県、319.6万円)は百貨店。2019年2月期連結決算では、山口県宇部市とJR小倉駅前の2店舗閉鎖に伴う費用がかさみ、4期ぶりの最終赤字となった。12位には、ながの東急百貨店(長野県、343.4万円)がランクインしている。地方百貨店は苦境が続いており、給与面でも我慢を強いられているようだ。

 44位から46位は地方銀行が名を連ねている。44位は北日本銀行(岩手県、506.1万円)、45位は高知銀行(高知県、527.8万円)、46位は佐賀銀行(佐賀県、545.4万円)である。地方では高給取りの代名詞であるはずの地銀がランクインしている背景には、「上場企業がほとんどない県」であることが影響している。たとえば岩手県の上場企業数は4社。うち3社が銀行(北日本銀行、東北銀行、岩手銀行)である。

 ただ、ランクインしたとは言え、さすがに年収レベルはかなり高め。3行とも500万円台である。44~46位の年収の平均金額を単純に計算してみると526.4万円。1~3位の平均(268.4万円)と比べると約2倍もの開きがあった。

(ダイヤモンド編集部 清水理裕、津本朋子)