ネガティブに聞こえる話題は避ける
私自身の経験ですが、ある時期、年に数回会う米国本社の同僚と、会う度に同年代の子供の話で、楽しいスモールトークをしていた時期があります。ある時、その彼が離婚し、子供となかなか会えない状況になったことがありました。偶然、この事態を別の同僚から事前に教えてもらい、後に彼に無神経な質問をしなくてすみました。プライベートな話題の扱いは難しいと、改めて感じた経験です。
久しぶりの再会などでは、直接的な質問を投げるのではなく、“How’s life?”「人生どう?」とか、“What’s your latest news?”「最近何かニュースありますか?」といった、やや漠然とした質問が安全です。
また、世間話のつもりでも、ネガティブに聞こえる話題は避けたほうが無難です。
例えば、「転職したいが景気が悪くてなかなか見つからない」、といった話はスモールトークとして不適切です。こちらは軽い世間話として話題を振ったつもりでも、相手が返答するのに負担を感じる話題です。否定的な表現をする人とのスモールトークは、楽しくないと思われてしまうものです。
タイミングによっては、政治や選挙の話題が出ることがあるかもしれません。そのような場合は、個人の信条を聞くというより、まずは一般論としての意見交換にとどめるようにしましょう。
さらに、趣味の話や自己紹介のつもりで、SNSやオンラインゲームにはまっているとか、飲み会が大好きといった話も表現には慎重になりましょう。文化の異なる相手の受け取り方は様々で、下手をするとデジタル中毒かアルコール依存症と、疑問を持たれてしまうリスクがありますよ。