【ワシントン】米議会下院民主党とロバート・ライトハイザー通商代表部(USTR)代表が、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の修正案で合意に近づいている。事情に詳しい複数の関係者が明かした。ただ、ハードルはまだ残っているという。  関係者によると、下院民主党とライトハイザー氏は数カ月にわたりUSMCAの修正案に合意しようと協議を重ね、この数日で主要な問題点を巡る意見の隔たりが狭まったという。最大の対立点は労働基準の厳格化で、民主党の最優先事項となっている。