企業の3割超は
大学3年の3月以前に内定出し

  一方、企業側の動きはどう変化しているのだろうか。

 図を見てほしい。面接の開始時期は、20年卒は3年の3月にピークを迎えていた。21年卒もそれは同じなのだが、3年の12月以前、1月、2月に面接を開始すると答えた企業が20年卒よりもかなり増えている。3年の3月以前の面接開始で比べてみると、20年卒は48%なのに対し21年卒は59%に達する。

 ただ、従来の就活ルールでは、面接の解禁は4年の6月のはず。20年卒もかなり前倒しで行われていたことが分かるだろう。21年卒はそれをさらに上回るのだ。

 面接開始が前倒しされれば、当然内定出しの開始時期も早まることになる。ピークは20年卒も21年卒も4年の4月だが、面接開始時期と同様に3年の3月以前でどれくらいの企業が内定を出す予定なのか比較してみよう。20年卒は18.6%、21年卒は28.4%と、やはり前倒しが進んでいる。

 さらに21年卒の内定出しの開始時期を従業員規模別に見てみると、3月以前に内定を出すと答えた企業は、300人未満が26.4%、300以上1000人未満が27.3%、1000人以上では32.7%に上った。規模が大きい企業ほど早めに内定を出そうと考えているようだ。