小島真子さんは息子が生後2カ月になった時、日本の母親としては異例の決断をした。ベビーシッターを雇うことにしたのだ。東京でインテリアデザイン会社を経営する小島さんは、当初、仕事復帰のためには子どもを日中、保育所に預ければ十分だと考えていたと話す。「母として、自分のことを考えないで、この子のためにすべて自分でやらないといけないという強いプレッシャーを感じた」と彼女は言う。「だけど結局、それを捨てないといけないようになった」ベビーシッター利用への後ろめたさを和らげることは、安倍晋三首相の経済運営に関わる重要な問題となっている。アベノミクスの成長戦略は、女性の労働力が増えることを頼みとしているからだ。安倍政権はさまざまな保育の選択肢を母親に提供することがフルタイムで働き続けるためのカギだとしている。
日本に根づくかベビーシッター、女性労働力のカギ
ベビーシッター利用への後ろめたさを和らげることが重要に
有料会員限定
あなたにおすすめ