「ダイヤモンド・オンライン」と「週刊ダイヤモンド」を手掛けるダイヤモンド編集部では、一緒にコンテンツをつくったり、コンテンツビジネスを開発・改良したりする新たな仲間を募集しています。詳しい募集要項はダイヤモンド社採用情報ページおよび「マイナビ転職」をご覧ください。【募集締め切りは2020年1月24日(金)】です。
大変革中のダイヤモンド編集部
新たな仲間を大募集!
2019年4月、ダイヤモンド社は「週刊ダイヤモンド」と「ダイヤモンド・オンライン」を一体運営すべく二つの編集部を統合し、ダイヤモンド編集部を発足させました。
6月27日にはダイヤモンド・オンラインのリニューアルと同時に、ダイヤモンド・プレミアムを新設し、有料コンテンツの配信をスタート。媒体を一気に変革しています。
それと並行して、動画担当やデータアナリストといった、専門知識を持った新たな人材を増強。ビジネスモデルの大変革を成し遂げるべく、スピード感を持ち、編集部一体となって攻勢をかけています。
今回、その変革をより力強く、確かなものにするために新たな仲間を募集します。「われこそは!」と思われた方は、ぜひともご応募ください。
4人の現役記者・編集者が語る
やりがい、醍醐味、働き方
――みなさん、転職や社内の他部署から異動してきましたよね。ダイヤモンド編集部に入ってみてどう感じましたか。
長谷川幸光 経済誌だから硬い人たちばっかりだと思っていたら、個性豊かな人が多くてびっくりしました。特集では3~5人のチームとして取り組むのですが、特集の取材をしながら、一方でそれぞれが独自で自分の追いかけているテーマについて取材している。ここがうまい具合に相互に作用して機能しているなと思いました。
私は前職の出版社でウェブの編集やディレクション(業務全体の指揮)をやっていたんですが、なかなか他の出版社にはない面白い経験ですね。デジタルと紙の業務がシームレスに進んでいて、とても新しい取り組みだと思いました。
笠原里穂 私は4月に広告営業の部署から異動してきてダイヤモンド編集部1年目です。今はデジタルチームの一員として、ダイヤモンド・オンラインでの連載記事を出すことがメインの仕事です。
ダイヤモンド編集部(デジタルチーム所属)
2017年4月、ダイヤモンド社に新卒入社。広告営業の部署を経て、今年4月からダイヤモンド編集部。
異動してきて思ったのは自由な職場だということ。1年目で若手だからという理由で周囲が話を聞いてくれなかったり、考えが否定されたりということは一切ないです。しばらくは企画が通らなくて、下積み生活なのかなと思っていたら、やりたいことを応援してくれる風土がありました。
記者チームには業界に食い込んでいる記者もいますし、データのスペシャリストや動画のスペシャリストと、いろいろな経験を持つ人が同じフロアにいます。そういう人たちの意見を聞きながら企画を進めて、コンテンツをつくれるというのは恵まれている環境だなと思っています。
山本興陽 記者チームの中にはファイナンス班やグローバル班など5つの班がぶら下がっていて、私はその中のリテール班にいます。飲料と食品、外食業界という、口に入るものを作ったり、サービスをしたりする業界を担当しています。
業界のニュースをオンラインや紙で出稿するのが仕事で、この会社に入って一番やりたかったコンテンツ制作部隊に身を置けているので、とても幸せです。
私は7月に異動してきてまだ半年足らずですが、この編集部でいいなと思うことは二つあります。一つは東京で仕事ができること。やっぱり東京は企業が集まっているから情報も集まっています。記者として東京を中心に取材ができるのは良い経験が積めると思っています。
また、全国紙などの記者は地方の転勤がありますよね。新聞記者の友人に話を聞くと、転勤が多くてどこか落ち着かないと言っています。そんな中で、東京が記者として一番初めの配属先だというのは恵まれているなと思っています。
二つ目は、言論の自由があるということですね。取材に基づいたしっかりとしたエビデンスがあれば、アウトプットを出すチャンスをもらえます。記事の対象が広告クライアントだからとか、取引先だからとか、そういう忖度をすることはありません。
でも裏を返せば、エビデンスがなければ何も評価されないし、アウトプットは出せない。何でも好き勝手言っていいというわけでは決してないです。
清水理裕 私は出戻りなんです。新卒で大和総研に入社後、ダイヤモンド社に転職してきたのですが、2008年に共同通信へ移り、今年の5月に11年ぶりに戻ってきました。
ダイヤモンド編集部編集委員
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。共同通信社経済部記者などを経て、2019年5月より現職。日本証券アナリスト協会検定会員
今、一番思うのは仕事が楽しいということですね。これは本当に自分でも驚きました。コンテンツ制作に関して自由度が高いし、長く書ける。だから面白いエピソードなどをふんだんに盛り込めて、原稿に工夫する余地がすごく大きいんです。自分が取材を通して得た気づきを無駄にすることがありません。
通信社では、例えば殺人事件の取材をするときは、分厚いファイルが何冊もできるくらいの取材メモをつくるんです。でも、記事にできるのはほんの少し。全ての事件には本当にいろいろなドラマが詰まっていて、書きたいことはたくさんあるんですが、新聞や通信社ではそれを出せる場が非常に少ないんです。この歳になって、記事を書くのがこれほど楽しいことなんだと感じられるとは思いませんでした。
山本 新聞社は客観的な事実をベースにしていて、自分が取材を通して考えたことや、主観的な視点はなかなか入れにくいですよね。私はダイヤモンドで記事を書くことと、新聞社で記事を書くことの最大の違いはそこだと思っています。事実に加えて、世に訴えたいメッセージを盛り込むことがやりやすいんですよね。
清水 そう、だからこそ、いかに他者と違う視点やインサイトを取り入れた記事や企画、特集をつくれるかが重要ですよね。ここでしか読めないものを書こうという気持ちが強い人は、この職場はうってつけです。
長谷川 今はもう紙もデジタルも関係ない時代ですよね。記者や編集者は高い文章力が求められると思うでしょうが、実はこれは訓練すれば高められる。やっぱり読者の視点に立って企画を考えること、その時の独自の視点、感性が大事だと思います。
紙もデジタルも両方極める
ワンフロアで全員が関わる
――ダイヤモンド編集部はデジタルと紙の両媒体を一体運営しています。この点はどう感じていますか。
長谷川 今、どの出版社の編集者も抱える悩みは同じで、デジタル対応しなければならないということだと思います。その点、ダイヤモンド編集部は誰もが紙媒体とデジタル媒体の両方に携われるチャンスがあります。しかも、編集部内ではそれがスムーズに連携されている。これはなかなかない環境だと思います。
紙媒体で掲載することを前提に編集した記事を、デジタル媒体に掲載することもありますし、また逆もあります。一人の編集者が両方で掲載することを考えながら仕事をするという、他の出版社にはない次の次元に進んでいる気がします。編集者としても、スキルはかなりアップすると思います。
笠原 私も同じようなことを感じていて、オンライン媒体の編集部と紙媒体の編集部は、ほとんどの場合別々ですよね。そうなると、デジタル媒体の人は「デジタルの人」だし、紙媒体の人は「紙の人」になってしまう。もしかしたら、出版社なのに紙媒体の仕事を知らない、携わらないまま長年仕事をする人もいるかもしれない。
でもダイヤモンド編集部では一緒だから、ここでは「デジタルの人」にも「紙の人」にもならないです。実際私は、デジタルチームですが、異動してきて1年足らずで週刊ダイヤモンドの特集に3回関わることができました。
長谷川 ワンフロアにみんないるから、連携も取りやすい。
山本 記者チームもダイヤモンド・オンラインで企画を考えるときはデジタルチームの統括副編集長に相談するし、週刊ダイヤモンドの場合は編集チームの統括副編集長に相談する。全員、すぐ近くにいるから融合もしやすいですよね。
笠原 デジタルでのコンテンツ配信については、多くのメディアはまだ無料記事がベースだと思います。ということはページビュー(PV)が基本的な指標です。その点、ダイヤモンド編集部では有料記事の配信(サブスクリプション)を始めているから、有料会員の獲得や読了率などさまざまな指標で記事や企画を振り返ることができます。PVを追いかけることは大事ですが、それ以外の指標があることは、デジタルでのコンテンツづくりのノウハウやスキルの向上につながると思います。
前例なんて関係ない
編集部は今、「幕末」
――サブスクが始まって、編集部はどう変わったと思いますか。
笠原 今は過渡期ですよね。だからこそ、いろいろと挑戦できる。これは今しか経験できないダイヤモンド編集部にいるメリットだと思います。
オンラインメディアの中には、ライターや他のジャーナリストの方が書いた記事を編集したりキュレーションしたりするだけのメディアもあると思います。もちろんダイヤモンド・オンラインでもそうしたコンテンツはありますが、自分で取材したり、独自の企画を立てたりする機会が多くあります。ゼロからコンテンツをつくる土壌があって、若手としてはとても勉強になるし、コンテンツづくりの醍醐味が味わえます。とても良い環境ですね。経験が浅くても、仕事を通してスキルアップできると思います。
長谷川 サブスクが始まって、これまで以上に何が読まれるのかが問われています。
ダイヤモンド編集部編集委員(編集チーム所属)
複数の出版社で紙媒体、ウェブ、モバイル、アプリ、電子書籍、デジタル教科書等のサービス開拓やコンテンツ開発に従事。2019年にダイヤモンド社入社
でも、雑誌でもサブスクでも共通するポイントがありますよね。どこにもないランキングや切り口、スクープなど、「ここでしか読めない」という強力なコンテンツがないとダメで、よりブラッシュアップしていかなくてはいけない。今、編集部全体がそういう気持ちをさらに強くしていて、すごいスピードで改善とチャレンジが進んでいる気がします。しがらみとか前例とか、もう関係ない(笑)。ものすごいパワーを感じます。
もちろん、人間って誰しも変わることに対する抵抗が少なからずあると思うんですけど、サブスクで新しいことにチャレンジするんだという勢いが勝っていますね。もう変わることでしか生き残れないという空気があります。
雰囲気は幕末とか明治維新とか、そんな感じです。今こそ、いろいろな職種を経験した人たちを仲間に入れて、一緒にダイヤモンドの新時代をつくっていきたい。
清水 サブスクのプラットフォームを使えるからこそ、いろいろなチャレンジが増えているんじゃないですかね。トライ・アンド・エラーをみんなやっている。
もちろん、あんまりエラーをしちゃいけないんですけど、どんどんやってみようという空気があると思います。実は今も、やってみたい企画があって、これはめちゃくちゃ面白いことなんですね。
山本 「ウォール・ストリート・ジャーナル」との提携も始まりました。中国最大の経済メディア「第一財経」との共同企画も第1弾が12月から掲載されましたよね。
今後はグローバルな視点での取材も必須。海外に興味のある記者・編集者にとってもさらに魅力的な職場になっていくと思います。
仕事はコントロールするもの
プライベートも大事にする人が多い
――働き方についてはどうですか? すごく忙しいのではないかと外からは言われることが多いですよね。
長谷川 それについては、ある程度自分でコントロールできると思います。もちろん特集の締切前は忙しいです。でも、自分の意思で仕事をコントロールしようという意思があれば、制作期間を長めにもらえることも多いです。また、外部の力を借りて制作プロセスまで変えるなど、いろいろと工夫はできます。そうした工夫を奨励してくれる編集部の柔軟性もあります。
山本 仕事をある程度自分でコントロールできるというのは、ダイヤモンドが経済メディアだからという点も大きいと思います。ニュース担当の副編集長が「経済ニュースは先が読める」と言っていましたがその通りで、ある程度の予測ができる。
ダイヤモンド編集部(リテール班所属)
18年新卒入社。書店営業部を経て、19年7月よりダイヤモンド編集部の記者。現在は、外食・食品・飲料業界を担当。
清水さんがさっき話していた殺人事件なんかは唐突に起きますよね。でも、経済ニュースは次にどんなことが起きそうか、だいたい読めます。もちろん外すこともありますけど(笑)、決算時期の翌週に休みを入れようとか、生活をコントロールできます。
清水 それに、そもそも特集企画や記事については、自分で出すことが基本ですからね。仕事はいつも自分でコントロールする気持ちを持つことが大事だと思います。
子育てや家庭、プライベートを大事にする人が多いです。男性で育児休暇を取った人が副編集長でも部員でもいますからね。
――最後に、どんな人に仲間に加わってほしいですか。
長谷川 どんなテーマも経済を切り口にすれば、特集にできると思います。先日の「書き方」の特集は、文章力というテーマにビジネスという視点を加えて編集しました。新しい発想、工夫、どこにもないコンテンツをつくることを楽しんでくれる人と一緒に働きたいと思っています。
編集部には多様性があるし、いろいろなバックグラウンドの人を受け入れる土壌があります。編集経験とか記者経験がなくても、十分やっていけると思う。
笠原 新しいことをやることに抵抗感がない人がいいですよね。社内には過去のコンテンツや企業・産業に詳しい人、データに詳しい人など、活用できる人的リソースがたくさんあります。記者・編集者の経験が浅い人でも、そうした周囲の力を使って、いくらでも新しい企画を立ち上げられます。
山本 記者の仕事は、周りの事件やニュースに振り回されると思っている人も多いですが、編集部員を巻き込んで、自分で世の中を振り回すくらい勢いのある人と一緒に働いてみたいです。
清水 私はデータを分析して、その背景にあるものを探って記事にすることが好きです。いろいろなデータを時系列で当たって、異常値があればその原因を探るために取材し、解き明かすことに快感を覚えています。一緒に面白いコンテンツをつくって、世に問えるメッセージを発信できるような人と、ぜひ仕事をしてみたいと思っています。