新年を迎え、「可能性は非常に低いが2020年のリスクとして考えておくべき材料は何か」という照会を多く受ける。定番のテールリスク予想である。以下、現時点で筆者が気にしている6つのリスクを列挙した。
恐らく2020年に関するテールリスクという話になった場合、最もやり玉に挙がりやすいのはやはり米大統領選挙にまつわるリスクだろう(上の図表で言えば3番目のリスク)。
米大統領選挙、とりわけ民主党の候補者争いの行方に関し円高・ドル安リスクとして警戒する向きは多い。具体的には左派色の強いウォーレン氏やサンダース氏が優勢というムードになれば株式市場の動揺を通じて米金利が低下、結果として円高・ドル安を招くとの懸念は根強い。