米事務機器大手ゼロックスがパソコン・プリンター大手HPの買収に向けて金融機関からの融資を確保した。複数の関係者が明らかにした。ゼロックスはHPが拒否しているにもかかわらず、330億ドル(約3兆6000億円)規模の敵対的買収を推進しようとしている。関係者によれば、みずほフィナンシャルグループ、米シティグループ、バンク・オブ・アメリカは、ゼロックスに最高240億ドルを融資することで合意した。ゼロックスが11月5日に現金と株式を組み合わせた買収案を提示してから、HPの時価総額はほぼ300億ドルに膨らみ、ゼロックスの4倍近くに達した。HPは提示価格が低過ぎ、株主の利益にならないとしてゼロックスの提案を退けた。ゼロックスが提案している現金部分を調達できるかや、買収が実現した場合に新会社が負債に対応できるか、といった点にも疑問を呈した。
ゼロックス、HP買収案を推進 みずほなどから融資確保
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