米電気自動車(EV)メーカー、テスラの台頭や、中国の急激な排出ガス規制強化などで、2010年代には不意打ちを食らった自動車業界だが、2020年はEVについて合理的な期待を抱いてもよい段階に入ったのかもしれない。世界中の完成車メーカーや新興企業、サプライヤーや投資家も、ついにEV競争に参戦できるはずだ。今年は新型EVが相次いで登場する。その大半は2021年型モデルだ。以下に一部を紹介する(価格は変更の可能性あり)。アウディ eトロン・スポーツバックアウディ eトロン・スポーツバックフォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車ブランド、アウディは完全電動AWD(全輪駆動車)モデルの新型2車種を売り出す。官能的なグランドツーリング・スポーツクーペ「eトロンGT」とスポーツ用多目的車(SUV)「eトロン・スポーツバック」だ。スポーツクーペの登場には2021年まで待たねばならないが、「eトロン・スポーツバック55クアトロ」は間もなくお目見えする。バッテリー容量は95kWh(キロワットアワー)、最高出力は402hp(馬力)。乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)によると、0-100km/h(キロ/時)加速に5.7秒、航続距離は約445キロメートル。
新型EVバトル開幕、2020年は転換期となるか?
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