65歳で引退できるように十分な資金を貯めておけ――。就職したばかりの世代にはこれまでの常識は役に立たなくなるだろう筆者が大きな疑問にぶち当たったのは、フィナンシャルプランナーのジョー・マッケイ氏と一年に一度、自分の保有資産の見直しを始めてから6年ほどたったころだった。65歳までに仕事を辞められるように、大人になってからずっと貯蓄に励んできたが、マッケイ氏はなぜそんなに引退を急ぐのか知りたがった。「引退したくなると思っているのですか」――。筆者はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のコラムニストで42歳。旅をする機会、知的好奇心を刺激するものとの出会い、人とのつながりを与えてくれる仕事に就いている。趣味はほとんどなく、じっとしていることも苦手だから、筆者にとっての快適な引退生活は仕事を辞めるよりも増やすことだと思われても仕方がない。
「引退」の終焉、米国も65歳以降働く時代に
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