年始に起きた出来事は2020年を予兆するかのようだ。
イランのソレイマニ革命防衛隊「コッズ」部隊司令官の殺害と米・イラン間の軍事的緊張、不可思議な北朝鮮の沈黙、そして香港でのデモの継続と台湾総統選挙での蔡英文総統の圧勝。
一見、無関係に起きているように見えるこれらの国際的事件から何を読み取るべきか。
昨年末の本コラムで「2020年は米国発のリスクが国際関係を揺さぶる」と指摘したが、事態はまさにその通りに動いているように見える。
幸いにして米国とイランの軍事的緊張は両者に自制が働いたが、これで米 ・イランの大規模な衝突の芽が摘まれたわけではない。東アジアでも対中国や北朝鮮で国際社会を揺るがす衝突の芽は膨らみつつあるように見える。
日本はこれらの衝突から衝撃的な影響を受ける。日本は衝突のリスクを減らす外交戦略を持たなければならない。