――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  台湾で11日に行われた総統選挙で蔡英文氏が大差の再選を果たしたことは、中国本土との関係強化に対する拒否感の表れだと広くみられている。しかし、このことは投資家が思うほど台湾経済にとって重要でないかもしれない。  この選挙で蔡氏が過去最多の800万票超を得た背景には、中国政府の香港のデモに妥協しない姿勢や近年のより攻撃的な発言に対し、台湾の有権者が警戒感を強めていることがある。アジアでも特に民主主義が活発で自治が行われている台湾について、中国は自国の領土だと主張している。