保険ラボ

 損害保険ビジネスの収益の約半分を占める自動車保険は、自動ブレーキ搭載車が増えて事故が減少したり、車のシェアリングが拡大したりする中、今後さらに自動運転技術が進展していく社会が訪れることで、長期的に減少していく可能性が高い。

 また近年、高齢者による痛ましい自動車事故が目立つのに伴って、自動車免許を返納する流れが加速している。そのため、これまで使っていた自宅の駐車場を使わなくなり、単なる物置と化してしまうことも少なくない。

 損保業界にとっては、これまで自動車保険を通じてつながってきた顧客との関係が切れてしまうことになる。むろん損保会社だけでなく、自動車保険の販売を主軸とする損保代理店にとっても死活問題だ。