米グーグル親会社アルファベットのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は20日、人工知能(AI)を巡っては「良識ある」規制が必要だとの考えを示した。欧州連合(EU)は近く、ハイテク産業に対する一連の新規制案を公表する見通しで、来月にはAI規制案に関する白書も明らかにする予定だ。こうした中、シリコンバレーの企業幹部やロビイストは目下、望ましい規制の在り方を巡って当局への働きかけを強めており、欧州はその最初の戦場になりつつある。ピチャイ氏はブリュッセルで行う講演の準備原稿で「良識ある規制ではまた、AIに対して釣り合いの取れたアプローチを採る必要がある」とし、「潜在的な危害と機会の間でバランスを取らなければならない」と述べた。