数日前、22歳の聡明な女性から質問を受けた。初めての仕事でつくった蓄えをどのように投資したらいいかという質問だ。筆者は個人退職口座(IRA)を開設するよう勧めた。女性は59歳6カ月になるまでペナルティーなしで資金を引き出すことができないと知るとこう言った。「そのころ地球は回る燃えかすです!」この女性のように未来に対して悲観的な見方をしている多くの若者はローレンス・B・シーゲル氏の最新刊「Fewer, Richer, Greener(より少なく、より裕福に、より緑豊かに)」を読んだほうがいい。この中でシーゲル氏は「史上最大の富と幸福の民主化が今にも始まろうとしている」と主張している。シーゲル氏が正しければ、2056年(この若き投資家が59歳6カ月になるころ)までには何十億という人がこれまで以上に豊かで健康かつ幸福になるだろう。エネルギーや食料、教育、医療の分野に登場する新たなテクノロジーは地球を癒し、人間の生活を豊かなものにするだろう。化石燃料の利用は徐々に減り、多くの商品(コモディティー)価格は低下するだろう。アフリカ諸国やラテンアメリカ諸国を含むフロンティア市場が活気づくだろう。
資本主義を悲観? 投資アナリストの回答は
ローレンス・シーゲル氏は市場の未来が――環境の未来も――明るいと言う
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