ドナルド・トランプ米大統領は28日、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」への道筋を示す中東和平案を公表した。ただ、パレスチナ側の受け入れは容易ではないとトランプ氏自身が認める内容となった。トランプ氏は、和平案では独立したパレスチナ国家の認定に向けた米国の条件を満たすため、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長に4年間が与えられると述べた。条件にはテロの放棄、イスラエルの首都としてのエルサレム認定、腐敗撲滅のための法整備、イスラム原理主義組織ハマスなどの武装組織による活動停止などが含まれる。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と並んで記者会見に応じたトランプ氏は、米政権が作成した80ぺージの文書は、これまでで最も詳細な和平案だと述べた。