かつてオフィスを取り仕切ったのは、役員の秘書役である「エグゼクティブアシスタント」だった。いつの間にか、彼女たちがいなくてもオフィスは回るようになった。非大卒女性の確固たるキャリアの進路が消えつつある。それは静かに、少しずつ進行している。だが事の重大さは、ブルーカラー工場労働者が見舞われた苦境に肩を並べるとエコノミストは話す。テクノロジーと自動化は、書類のファイリングや電話応対といった仕事を徐々に奪った。新世代の企業リーダーは、会合のスケジュール調整も航空便の予約も自分でできる。コスト削減に積極的な企業は、管理業務のポストを減らし、それでも管理部門に残った従業員の役割を変容させ、一部の業務を低コスト地域に移管させた。
消えゆく「秘書」業務、時代の波に抗えず
有料会員限定
あなたにおすすめ