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普通の人もプチホテルのオーナーに!
空き部屋を世界中の人とシェアできるAirbnbとは

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第208回】 2012年8月9日
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 ここがダメならば、近くの別の場所も一緒にリストアップされているので、そちらを見てもいい。もし、ここがいいということになれば、ホストにコンタクトを取り、やりとりを何度か経て、約束が成立。あとは、そこへ向かうだけだ。

 支払いを取り持つのも、Airbnbである。クレジットカードに課金されるのは、到着後1日経ってから。万が一、書かれていた条件とずいぶん違うということになれば、クレジットカードに課金される前に問題点を話し合ったり、Airbnbに問い合わせたりすることができる。

 このようなサービスで、Airbnbは2011年には世界192ヵ国、1万9000以上の都市での宿泊を可能にし、10万件の宿泊場所のリスティングと450万件の予約を仲介した。ここでやりとりされた金額は5億ドルだ。

 ホストが自分の家や部屋を貸すのは、旅行に出かける間の我が家や余っている部屋を無駄に遊ばせておく代わりに、収入を得る手段にするためである。そうして儲けた金で、企業に勤める仕事を辞めてジャズシンガーになったホスト、結婚式費用を捻出したカップル、家のローンを払ったホストなどがいると、Airbnbは伝えている。

自宅を荒らされ盗難にあったホストも
その後、安全対策はどう練られているか

 しかし、当然のことながら、自分の家を赤の他人に貸し出して大丈夫なんだろうかという疑問が頭をもたげる。在宅していて、空き部屋を貸すならばまだしも、自分が不在の間に家を貸したりしたら、何をされるかわからない。

 実際、Airbnbではホストを恐怖に陥れた「ホラー物語」がいくつかある。たとえば、1週間家を貸したサンフランシスコの女性は、帰ってきたら家がメチャクチャに荒らされ、多数のモノが盗まれていたという。また近くのオークランドでは、借り手が麻薬中毒であったことが後でわかったが、モノが壊され、自分の服が切り刻まれていた。こうした事例は今年に入って、ソーシャルメディアでも騒ぎとなった。この手の例はかなり少ないとはいえ、Airbnbはその後、安全性についての条項を拡充させている。

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瀧口範子
[ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。

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