米大統領選が9カ月後に迫る中、ドナルド・トランプ大統領に浮上した新たな疑惑に対する調査を下院民主党が検討している。民主党はトランプ氏が長年の盟友であるロジャー・ストーン被告の裁判に関し、司法省の量刑プロセスに不当な影響を与えた可能性を調べたい意向。弾劾裁判が終わったことで同氏の言動が増長されているとしたい考えだが、一方で民主党指導部は医療保険制度など有権者にとって身近な問題に専念する方針を示している。また一部議員はホワイトハウスと再び長期間にわたって対立することが、11月の選挙で裏目に出る可能性も危惧する。ナンシー・ペロシ下院議長(民主、カリフォルニア州)は13日、連邦検察が判断したストーン被告の当初の量刑をトランプ氏が不当に軽減させたとすれば、そのような行為は「職権の乱用」にあたるとし、下院が調査を実施すべきだと述べた。その一方で下院民主党は「政権の取り巻きによるうそを1つずつ取り上げることにすべての時間を費やす」わけにはいかないとして、新たな調査は立ち上げないことも示唆した。
米民主党、トランプ氏の新たな疑惑調査を検討 否定的な意見も
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