中国と米国の貿易戦争に関する多くの見出しの間で見落とされているかもしれない。アジアで台頭しつつあるもう1つの大国インドと米国の間でもそれほど激しくはないが、貿易戦争が静かに進行している。1年前に米国が、インドへの一般特恵関税制度(GSP)の適用を停止したことが、貿易戦争の始まりだった。米国はその際、インドが米国企業を差別していると主張した。これに対しインド側は、米国が導入した鉄鋼輸入関税への対抗措置として、以前に警告していた関税措置を実施に移すことで報復した。ドナルド・トランプ米大統領は、来週のインド訪問の際に同国のナレンドラ・モディ首相と会談し、何らかの和解策で合意するかもしれない。しかし、背景には中国との貿易戦争と似通った要素があるため、底流にある対立は続きそうだ。
米国の新たな貿易戦争、相手はインドか
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