住宅探しは、「どこに住むか」という街探しから始まる。しかし、自分に合った街を探すのはなかなか難しい。不動産のプロたちは、数多くのデータを分析し総合的な判断を日々下している。プロの視点を借りて街探しをしてみよう。
「住みたい街ランキング1位に吉祥寺」というフレーズを、新聞やテレビでよく目にする。主に一般の人に聞くアンケート結果だが、聞く対象を、日々データと取り組み、多くの街を調査している住宅のプロに変えたらどうだろう。
編集部では、住宅・不動産の関係者150人にアンケート調査(無記名)を実施した。
聞いたのはズバリ「これから住宅取得を考えている人に向け『狙い目』だと断言できるエリア」だ。首都圏・関西圏に分け、それぞれ10位までを聞いた。
7月5日にアンケート用紙発送、回収期限は7月20日。有効回答数は99通だった。
回収後に改めて職業分類した(右図)。約半数がデベロッパーの関係者で仕入れ(土地取得)・企画・販売担当の合算だ。
このアンケートにより、首都圏は255、関西圏は122の街がプロによって「狙い目」の街として挙げられた。これを元に「狙い目ランキング」を作成するのが本企画の主旨である。
●ふだん取材で接点がある、住宅・不動産関係者150人にアンケート調査を実施した。
●質問は「これから住宅取得を考えている人に向け〈狙い目〉だと断言できるエリアの、ベスト10と、その理由をお教えください」というものだ。
●理由は、以下の5項目より選択(複数回答)してもらった。それ以外の理由の場合、ひと言コメントも求めた。
(ア)通勤通学、買い物のしやすさなどの「利便性」
(イ)今後の資産価値が見込める「将来性」
(ウ)防犯、災害への備えなどの「安全性」
(エ)育児支援、介護などの地域の「社会的サポート力」
(オ)現時点での「コストパフォーマンス(買いやすさ)」
●首都圏、関西圏に分けて2回答を求めた。
●無記名アンケートだが、職業は答えてもらった。
●自由意見の欄をもうけた。
<アンケートの集計方法>
●1位に10点を付与し、以下、2位9点、3位8点……10位1点とし合計点を出し、多い順から並べた。
<発表方法>
●首都圏は全255エリア中、60位まで発表。
●関西圏は全122エリア中、30位(30位が同点のため31エリア)まで発表。