途中で現代文を全部「捨てた」
物事は計画通りには進まないもの。予想外が当たり前です。潤沢に時間がかけられるのなら、そういった予想外も織り込んで計画を立てられます。思ったようにいかなくてもじっくりと腰をすえて改善し、解決に向かう。現実を計画に合わせていく考え方です。
一方、時間がない状態では、イレギュラーに対応する余裕が往々にしてないものです。やることを最小限にして成果をあげたいなら、計画を臨機応変に変えていかないと目標達成はできません。
速く回して「計画と現実のズレ」を発見したら、そのズレはどんな手段でなくしてもOK。計画を変えた方が速いのならそうする。計画は目的を達成するための手段ですから、プロセスはある意味どうでもよいのです。
僕の場合、受験の目的は合格だけでした。優秀な成績を修めることでも頭がよくなることでもありません。スレスレだろうが合格さえすればいいので、そこから逸脱しない範囲で計画は変わり続けました。
例えば、苦手科目だった現代文(東大は、理系でもセンター試験と2次試験で国語=現代文・古文・漢文を受験する必要があります)。最初は現代文、古文、漢文をそれぞれ均等に勉強していましたが、現代文はいくらやっても点数が上がらないので、すぐに勉強するのを一切やめました。2次試験は全科目をならしたときに6割取れば受かるので、完全に捨てる戦略です。
結局、東大の2次試験の国語は80点中35点しか取れませんでしたが、現代文を捨てた分勉強時間を増やした科目(物理や化学などの理系科目の対策)のおかげで合格しました。