【ワシントン】米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、政策金利をゼロ近辺に引き下げるとともに、米短期国債と住宅ローン担保証券(MBS)を7000億ドル(約75兆円)買い入れる方針を明らかにした。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で市場の混乱が深刻化するのを防ぐため、積極的な措置に打って出た。  連邦公開市場委員会(FOMC)は同日発表した声明で「コロナウイルス感染拡大は米国を含め多数の国でコミュニティーに害を及ぼし、経済活動を阻害している」とし、「FRBは政策手段を総動員して家計や企業への信用の流れを支援する構えだ」と述べた。