ここ数日間に米株市場の全銘柄に対する売買停止措置(サーキットブレーカー)が繰り返し発動され、大荒れ市場にガードレールを設けるという数十年来ほとんど気づかれなかった取り組みが珍しくその働きを示した。直近では16日朝のことだ。この措置に効果はあるのか、判定はまだ下っていない。3月9日、12日、16日の取引で寄り付き直後にS&P500種株価指数が7%を超える下落となり、自動的に15分間売買が停止された。この措置が発動されたのは1997年以来だ。だがサーキットブレーカーが一段の下げを食い止めることはなかった。S&P500は9日に7.6%安で引け、12日は9.5%安。16日は12%安と、1日の下げ幅としては1987年のブラックマンデー以来最大となった。
米株サーキットブレーカー発動、効果に疑問の声も
「市場を開いてすぐ中止するのはばかげている」
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