働き方改革により、社会保険労務士に新たなビジネスチャンスが広がっている。企業が法改正に対応して適正に労務管理を行い、また人事評価制度の見直しができるようサポートする一方で、法の網をかいくぐりブラックな手口を指南する社労士も跋扈している。特集『本当は怖い働き方改革』(全9回)の#6は、そんな社労士の実態をレポートする。(ダイヤモンド編集部 大根田康介)
セミナーを開けば満員御礼
労務管理を希望する人が殺到
働き方改革にまつわるセミナーを開けば満員御礼。「労務管理を希望する人が殺到し、順番待ちをしてもらっている」とブレイン社会保険労務士法人の北村庄吾代表は言う。
労務管理のプロである社会保険労務士業界がにわかに活気づいている。働き方改革に付いていけない経営者、人事関係者からのSOSを受け止める存在となっているからだ。
社労士のビジネス事情は、企業の実態を映す鏡となっている。