儲かる農業 攻める企業#13

農産物流通のレガシー企業(農協や卸、小売りなど)のパイを新規参入組の企業が奪い始めていることが、ダイヤモンド編集部の「担い手農家アンケート」で分かった。特集『儲かる農業 攻める企業』(全17回)の#13では、スーパーや外食店など「農産物の買い手」の良しあしについての農家の本音をお届けする。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)

ポケマルなどネット系が高評価
賛否が分かれたイオン

 儲かっている農家は、どこに農産物を売っているのか──。ダイヤモンド編集部は「担い手農家アンケート」で農家に「出荷してみて、経営にプラスになった販路」や「不満足だった販路」などを聞いた。

 農家の回答を基に、「経営にプラスになった販路」のランキングを作成したところ、今後の農産物流通の激変を予感させる結果が出た。

 農業のプラットフォーマーを狙う6陣営の企業(詳細は特集『農業激変 JA大淘汰』#2『トヨタや三菱商事が日本最大の農業商社「全農」の座を脅かす理由』参照)の多くが上位に食い込んだのだ。

 具体的には、「ネット販売、直売」部門1位のポケットマルシェ(ソフトバンクグループ陣営)、同2位の食べチョク(運営会社はビビッドガーデン、神明陣営)、「米卸」部門2位の豊田通商(トヨタ自動車陣営)、同3位のミツハシ(三菱商事陣営)などである。