西側諸国の政治家は新型コロナウイルスの感染が拡大していた1~2月、破滅的な結果を招いた中国当局による言論弾圧を激しく批判してきた。だが現在に至っては、欧米の国民が脅威を認めようとしない自国の政治家によって代償を払わされる一方で、中国では感染拡大が収まり、景気が緩やかに回復しつつある。まだ幸運にも手元資金を持つ投資家は、中国に目を向けるべきなのだろうか?米中の状況を比べて見てみよう。米国はすでに事実上のゼロ金利政策を復活させ、10年債利回りは1%を割り込んでいるものの、景気の急激な悪化に歯止めがかかっていない。2兆ドルの景気刺激策は(議会の対立で貴重な数日間が失われた後に)成立が近いようだが、すでに数百万人が職を失っている。対照的に、中国は巨額の景気刺激策の実行段階に移っているほか、利下げ余地も豊富で、ウイルス感染の封じこめに成功し、経済も緩やかながら持ち直している。あなたならどちらの市場を選ぶだろうか?
コロナと格闘する欧米、中国は資金の避難先になるか
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