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元SKEのメンバー、矢方美紀さんが
25歳で乳がんに罹患し、左乳房を全摘

 それは、突然のことだった――。アイドルグループSKE48のメンバーとして7年半ほど活動した後にグループを卒業し、名古屋で声優の勉強に励みながら芸能活動を行っていた矢方美紀さん。彼女が25歳のときだった。2017年末に乳がんに罹患していることが分かったのだ。後に乳がんで亡くなるフリーアナウンサーの小林麻央さんの報道により、セルフチェックを行ったことがきっかけで、左胸にしこりが見つかったのだという。

 翌18年1月に診察を受けたところ、ステージIの乳がんと診断された。ショックを受けながらも、初期のがんで早期発見だったため、がんの部分切除を考えていた。ところが、転移の有無などを調べるために改めて検査したところ、ステージⅡBの乳がんだと判明。さらに大きなショックを受けた上、医師からは乳房の全摘出を勧められたことで、矢方さんは失意のどん底に突き落とされる。

矢方美紀元SKE
アイドルグループSKE48の元メンバーの矢方美紀さん。25歳のときに乳がんに罹患して左乳房を全摘、現在は抗がん剤治療を行いながら、声優やラジオパーソナリティーなど芸能活動を続けている Photo by Akio Fujita

 突如襲い掛かった20代半ばでの乳がんによる左乳房の全摘――。矢方さんは痛いのが大嫌いな上、悩みがあっても人に心配をかけるのが嫌な性格のため、誰にも打ち明けることができずに思い悩んでいたという。しかも、声優になるという夢をかなえようと、一歩踏み出した直後のこと。治療のために、仕事をやめなくてはいけないのではないか……。

 だが、担当の医師から治療をしながら仕事を続ける人がたくさんいることを教えられ、矢方さんは全摘手術への踏ん切りがついた。そして、18年4月に手術を行い、左乳房を全摘した。

 その後、矢方さんは乳がんで手術したことを公表する。予後が順調だったのに加え、療養のための休業としか公表していなかったためメンタルを病んだのではないかなど、さまざまな臆測が飛び交っていたからだ。何より、治療しながら芸能活動を両立していくことを自ら伝えたかったという。

 手術が無事に終わり、前向きになった矢方さん。ところが、さらなるショックが矢方さんを襲うことになる。