保険商品ランキング#03
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かつてに比べ不治の病とはいえなくなってきたが、がんが怖い病気であることに変わりはない。そのがんに罹患した際に、強い味方となるのががん保険だ。では、どういったがん保険の評価が高いのだろうか。特集「保険商品ランキング【2019年度下期版】」(全8回)の#3では、がん保険ランキングを見ていこう。(ダイヤモンド編集部編集委員 藤田章夫)

 医療技術の進展により、がん治療を取り巻く環境は変化し続けており、かつてのようにがんは不治の病ではなくなってきた。保険会社のがん保険のパンフレットを見ても、以前は「2人に1人はがんと診断される」「4人に1人ががんで亡くなる」という文言が大きく取り上げられていたが、最近ではがんの治療に関する情報や費用について書かれることが多くなってきた。

 それだけ、がんと診断されても長生きできる人が増えてきたわけだ。とはいえ、がんが怖い病気であることに変わりはなく、治療には時間もお金もかかりがち。そうしたさまざまな事情に応じて、がん保険もかつてのように入院給付金と手術給付金を主体とした保障内容から大きく変わりつつある。

 上図にある通り、がん治療は入院から通院にシフトするとともに、平均入院日数も2002年の35.7日から17年には17.1日へと半減した。治療方法も、手術と放射線治療、抗がん剤治療の「三大治療」がメインとなり、通院が主体となっている。そして長生きできるようになったぶん、治療期間も長くなっているのだ。

 がん保険を選ぶ際には、こうした治療実態を踏まえることが肝要となる。ここで押さえておきたいのは、がん保険は、「診断一時金タイプ」と「治療給付金タイプ」に大別されることだ(上図参照)。

 診断一時金タイプとは、がんと診断されると100万円などのまとまった給付金が支払われるがん保険だ。用途を問わず使用できるお金であるのが特徴で、治療法が進化しても臨機応変に使うことができるが、そのぶん計画的に使う必要がある。

 片や治療給付金タイプは、抗がん剤治療などの化学療法をはじめとした治療方法や治療期間に応じて給付金が支払われるがん保険だ。保険料は比較的安いが、治療法の変化に対応しづらい点には注意が必要だ。

 もっとも、現行のがん保険がこの両タイプのどちらかに特化しているというわけではなく、特約などで両方の機能を兼ね備えているが、どちらのタイプに軸足を置いているかによって、保障内容に違いがあることを覚えておいていただきたい。

がん保険のパンフレット
Photo by Akio Fujita

 では、保険のプロ24人が選別した、がん保険ランキング【2019年度下期版】を見てみよう。

ランキングについて:生命保険に詳しいフィナンシャルプランナーや保険代理店経営者など24名に、普段から顧客から保険商品に関する相談を受ける中で得られた知見をベースに、各保険会社の商品を評価してもらい、ランキングを作成した。24名の名前と肩書きは記事末に掲載した。