新型コロナウイルスがもたらした金融市場の大混乱
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るう中、人やモノの移動や企業活動が制限されるようになったことで、経済に大きな打撃を与え始めた。
「コロナショック」の急襲によって、2月27日には米国の株式市場で、ダウ工業株30種平均が前日比1190ドル安という過去最大の下げ幅を記録。3月5日には、投資リスクの低い米国債への資金流入が加速し、10年物国債の利回りが一時0.90%まで下がり、史上初めて1%を割り込んだ。
その後も株価や金利の乱高下は続いており、そうした金融市場の混乱は、日本の保険業界に大きく三つの懸念をもたらしている。