ロシアの政府系ファンド「ロシア直接投資基金(RDIF)」は2日、新型コロナウイルス対策支援で米国に輸送した医療物資の費用の半分を負担したと明らかにした。だがRDIFは米財務省の制裁リストに含まれていることが分かった。ロシア政府は3月30日、ドナルド・トランプ米大統領との電話会議で、医療物資の輸送を約束していた。米国務省によると、ロシアからの物資はニューヨークの連邦緊急事態管理局(FEMA)に届けられた。ロシア国防省が公開した動画には、物資を載せたとみられる輸送機がモスクワから飛び立つ様子が映っていた。RDIFを巡っては、オバマ前米政権が2015年に財務省の制裁リストに追加し、米国の企業・個人に対しRDIFへの融資や出資を禁止した。RDIFはロシア開発対外経済銀行(VEB)とのつながりを指摘されて米国の制裁リストに追加された。
コロナで米支援のロシア基金、15年から制裁対象
米国に輸送した医療物資の費用半分を負担
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