米金融大手JPモルガンが14日発表した1-3月期(第1四半期)決算は69%の減益だった。新型コロナウイルスによる経済活動の停滞に苦しんでいる個人や法人向け融資の焦げ付きに備え、68億ドルもの引当金を計上したことが響いた。JPモルガンは新型コロナ対策で多数の支店を閉鎖。法人顧客は与信枠から巨額の資金を引き出した上、さらに新規の借り入れを求めている。多くの小規模事業者や個人が債務の返済に窮している。1-3月期の利益は28億7000万ドル(前年同期は91億8000万ドル)、1株利益は0.78ドル(同2.65ドル)。調査会社ファクトセットがまとめた1株利益の市場予想は2.16ドルだった。JPモルガンの四半期利益は昨年までの2年にわたり前年同期を上回ってきたが、これで流れが止まった。ただ、この先に待ち受ける打撃の序章に過ぎないと経営陣は警戒している。
JPモルガン、1-3月期は69%減益 貸倒引当金が急増
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