不足すると、髪の毛や肌が老けてしまったり、仕事の能率も下がるなど、大きな悪影響が出るタンパク質。しかも、肉などの「まとめ食い」は良くなく、3食それぞれで十分なタンパク質を摂取するのが望ましい。医師に聞いた「正しいタンパク質の摂取方法」をご紹介する。

タンパク質は
意外と摂れていない

厚切りステーキはタンパク質も多いですが、資質も多いというデメリットがあります
朝昼はタンパク質不足、夜はステーキでがっつり摂取というような食べ方では、タンパク質が足りない時間が出てきてしまい、体に良くない Photo:PIXTA

 働き盛り世代のビジネスパーソンは、仕事に打ち込むあまり食生活が貧弱になったり、偏ったりして、さまざまな栄養素が不足しがちだ。特に足りているようで足りていないのが“タンパク質”。昨年末で50歳になった筆者も、多忙で昼食時間が十分にない時、コンビニのおにぎり1個か2個、あるいはカップラーメン1個で済ませてしまうことがある。

 だが、おにぎり1個のタンパク質は具材が鮭でも、わずか4.6グラム、2個でも9.2グラム(セブン-イレブンの場合)。日清のカップヌードル(78グラム)は10.5グラムだ。

 これだと1食のタンパク質の量としては、圧倒的に足りていない。厚労省による推奨量は18歳以上の全年代で1日60グラム。朝昼晩の3回に分ければ各20グラムとなり、おにぎり2個、カップヌードル1個では半分程度しか取れていないことになる。

「だったら、朝昼で足りない分を、晩ご飯で取り戻せばいい」と考える人もいるだろう。例えば、夜にがっつりステーキや焼き肉を食べる。牛肉は赤身だと100グラム中のタンパク質は約20グラム。牛肉を200グラム、300グラム…とたっぷり食べれば、1日の目標に向けて数値的には挽回できる。

 だが、この食べ方では、問題は解消されない。タンパク質は朝昼晩と摂取し、常に適量が体内に保持されている必要があるからだ。朝や昼に十分に摂れず、体内のタンパク質が日中に枯渇してしまうと、体に悪影響を及ぼし、後述するが、ビジネスのパフォーマンスが低下する恐れすら出てくる。

 また、がっつり肉を食べれば、同時に多くの脂質も取ってしまったり、余分なタンパク質が脂肪として蓄積されてしまうリスクもある。つまり、“タンパク質のまとめ取り”は不可で、毎食バランスよく食べるのがベストだ。