アマゾンは、「ビッグテック」と呼ばれるハイテク大手の中でも、コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で最大の勝者と既にみられている。だがその勝利は、短期間で終わるものでないとしても、うつろなものになるかもしれない。S&P500種指数が年初来12%安となるなど、幅広い銘柄が売られているのに対し、アマゾンの株価は30%の大幅高を記録している。同社株はS&P500の構成銘柄の中でも時価総額が1兆ドル(約107兆円)を超す3社の一角を占め、その上昇は指数全体を引き上げる役割を果たしている。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのハワード・シルバーブラット氏によると、アマゾンとマイクロソフト(年初来10%高)の上昇がなければ、S&P500の年初来下げ幅は約15%になるという。
アマゾン、パンデミックに落とし穴も
株価高騰も、投資家は潜在的な問題を見過ごしている可能性
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