――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  アマゾンは、「ビッグテック」と呼ばれるハイテク大手の中でも、コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で最大の勝者と既にみられている。だがその勝利は、短期間で終わるものでないとしても、うつろなものになるかもしれない。  S&P500種指数が年初来12%安となるなど、幅広い銘柄が売られているのに対し、アマゾンの株価は30%の大幅高を記録している。同社株はS&P500の構成銘柄の中でも時価総額が1兆ドル(約107兆円)を超す3社の一角を占め、その上昇は指数全体を引き上げる役割を果たしている。