新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるロックダウン(都市封鎖)が米国の大半の地域で実施された際、多くの人のスケジュールは吹き飛んだ。夜の安眠も一緒にだ。ニュージャージー州の小学校の教員で3児の母のオーブリー・ウォルフさん(44)は、メラトニン(眠りを促す自然のホルモン)を飲んだ時でさえも眠るのが難しく、「午前零時にベッドに行くが眠れない」と話している。眠りに落ちるのはたいてい午前2時だという。コロナウイルスの感染拡大で多くの人が不眠症に苦しんでいる。ウイルス感染への恐怖や金銭・経済面での不安、在宅勤務をしながら子供に勉強をさせるプレッシャー――多くの人にとって今やおなじみの懸念だ――は睡眠を妨げるストレスの元だと専門家らは話す。生々しく時に恐ろしい夢もCOVID-19のロックダウン経験の一部になっている。