新生活様式
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人類の歴史を変えてきた
感染症のパンデミック

 感染症によるパンデミックは、これまでも世界の動きを止め、人々の意識や暮らしを大きく変えてきた。 

 14世紀にモンゴル兵がヨーロッパを侵略した際に持ち込んだ黒死病(ペスト)はまたたく間にヨーロッパ全土に広がり、膨大な死者が出て多くの町は廃虚と化した。16世紀にはスペイン兵によって持ち込まれた天然痘ウイルスによって、中南米のアステカ王国とインカ帝国が滅びた話は有名だ。 

 第1次世界大戦時に流行したスペイン風邪(インフルエンザ)も派遣された米軍の兵士によって全世界に広がり、1500万人の戦死者をはるかに超える4000万人に及ぶ死者を出したと推定されている。

 日本でも45万人が死亡した。大戦後に国際連合ができ、その中に後のWHO(世界保健機関)につながる組織ができたのも、国際連携による戦争の抑止とともに感染症の脅威を抑え込むことが重要と認識されていたためだろう。

 これらのパンデミックが起きなかったら、いくつかの国が滅びずに済んだかもしれないし、戦争の行方や結末も変わっていたかもしれない。