――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  米経済が今年2月にリセッション(景気後退)へと滑り落ちた際に失われたものは、1世代に1度という雇用市場の好調さだけではなかった。労働市場のひっ迫によって、何十年もかけて上昇してきた不平等への流れを逆転させることはできるかという大胆な実験も同時に終わってしまった。  この実験で分かりかけた内容は、興味深いものだった。