米中の経済担当の政府高官は、今年1月に署名した「第1段階」の貿易合意に関する中国の順守状況について協議する予定だ。そうした中、40以上の米経済団体が中国に対し、米国製品やエネルギー製品などの輸入を拡大するよう要求した。米商工会議所が主導する複数の経済団体は6日、スティーブン・ムニューシン財務長官、ロバート・ライトハイザー通商代表部(USTR)代表、中国の劉鶴副首相に宛てた書簡で、「第1段階」の貿易合意への強い支持を表明したものの、米中、特に中国に対し「すべての合意内容を履行するための努力を一層強化する」よう要求した。書簡には、米主要企業の経営者をメンバーとする「ビジネス・ラウンドテーブル」や中国に進出する大手企業で構成する「米中ビジネス評議会」、また航空宇宙や自動車、半導体、医薬品の各分野の貿易団体も署名した。これらの団体は、中国が米国産農産物の購入に向けて前進しているにもかかわらず、貿易合意で定められた全体の購入目標を下回っていることへの懸念を表明した。