菅義偉官房長官
記者会見する官房長官の菅義偉。7月末から8月初旬にかけて立て続けにテレビに出演。ニュースになる発言を連発し、政界を驚かせた Photo:JIJI

「今年の8月は例年とは違う夏になるが、コロナ対策を緩めてはいけない」

 東京都知事の小池百合子が記者会見でこう呼び掛けたのは7月31日。小池の指摘通り、政界も「例年とは違う夏」となった。最も大きな違いは首相の安倍晋三の存在感が極めて希薄だったことだろう。8月6日の広島、9日の長崎と、原爆の日の式典への出席があったにせよ、国のトップリーダーとして「国難」ともいえるコロナ禍を巡っての発信はほとんど無きに等しい。話題になったことといえば、「アベノマスク」の着用をやめて市販のマスクに切り替えたことぐらいしかない。

 野党側が憲法53条に基づいて要求した臨時国会の召集についても、安倍が首を縦に振ることはなかった。さすがに自民党内からも安倍の姿勢に批判的な声が上がる。

「今のような状況が続くとリーダーが逃げている印象を与える」