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8月17日午後、東京・信濃町の慶應大学病院を出た首相の安倍晋三。ここでの検診をきっかけに、安倍の健康問題を巡る臆測が乱れ飛んだ Photo:JIJI

 首相の安倍晋三の健康問題を巡る臆測が乱れ飛び、一向に収まる気配がない。きっかけとなったのが8月17日の慶應大学病院での検診だった。首相周辺は「休み明けの体調管理に万全を期すため」と説明したようだが、検診に至るまでの安倍の動静を追うと、にわかに信じ難い疑念が付きまとう。そもそも安倍の健康問題をクローズアップさせたのは、側近の自民党税制調査会長の甘利明。16日のフジテレビの報道番組での発言だった。

「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている」

「風邪でも死亡説が出る」(自民党幹部)とされる政界の常識からすれば、政治家の健康問題に触れるのはタブー。ましてやトップリーダーの健康問題について側近が持ち出すことはまず考えられないことだった。いきなり安倍が慶應大学病院に向かうとなると大騒ぎになるため、甘利発言には衝撃を和らげる事前の地ならしの狙いがあったとみるのが自然だ。現に8月に入ってから安倍の健康問題に強い関心が集まっていた。