「自炊=健康」「自炊しない=不健康」
と考えるのは間違い!
「自炊をしなくても大丈夫ですか?」
食事コンサルをしていると、時折、そのような質問を受けます。「問題ないですよ」とは言い切れないものの、できない事情がある方に不安をあおるような情報もお伝えできません。そのため、自炊はできなくてもどんなことならできるか、という話し合いになります。
実際、“自炊ゼロ”のビジネスパーソンは少なくなく、「家に鍋はもちろん、炊飯器もない」というケースも。ひと昔前なら、節約を考えて「ごはんだけは自分で炊く」という方も多かったと思います。一方、現在はどうでしょうか。「ディスカウントストアで食パン1袋買って食べた方が安いですよ」と言われたら、反論のしようもありません。100円代でそれなりにお腹を満たせる食品が増えていることが、自炊をしないでも成り立つ生活スタイルを加速させているようにも感じます。
では、自炊を一切せずに健康的な食生活ができるのでしょうか。日々の食事を外食や中食に頼ると、塩分、糖分、脂肪分のとりすぎを防ぐことは難しいものです。カロリー表示をチェックすることはあっても、これらすべての項目までチェックしていたら「買えるものがない…」ということになりかねません。
一方で、自炊をしていても「いつも決まった食材、決まった料理。節約が第一優先事項」というふうになると、自炊=健康的とも言い難いのも事実。普段は自炊をしている方でも、仕事が忙しかったり、介護や育児などで時間がなかったりすると、「自炊をしない」という選択をすることもあるはず。自炊=健康、自炊しない=健康的な食生活ができない、とするより、健康的な食生活を送るためのポイントをそのモードにあわせて考え直すのが大切です。
自炊をしないモードのときに、どうやって自分の健康を守るのか。今回は4つのポイントをお話したいと思います。