首相の安倍晋三は8月24日、2週連続で東京・信濃町の慶應大学病院に通院した。前回の17日の通院について安倍はこう語っていた。
「体調管理に万全を期すため、検査を受けた」
さらに病院側は「6月に行った健康診断の追加検査」と補足した。そして2度目の通院後に安倍が語ったのは「先週の検査結果を詳しく伺い、追加検査を行った」。つまりこの2度の通院後の記者団への説明から見えてくるのは、安倍の持病である潰瘍性大腸炎が悪化したのか、もしくはこれまでにない「新しい病気」の疑いが出たのかのいずれかだということだろう。
1回目に要した時間は約7時間半、2回目は約4時間。いずれも「検査だけ」というには時間がかかり過ぎている。政府関係者も「検査プラスアルファ」があったと述べている。何らかの治療が行われたというわけだが、安倍自身は具体的な検査内容と結果については28日の記者会見に委ねた。