東洋一の売り上げを誇った名門、レナウンの破綻で、一気に“コロナ業績悪化銘柄”に浮上したアパレル産業。百貨店というサロンで、高い利益率のブランド品を売る優雅なビジネスモデルは過去のもの。近年はセール乱発と供給過多による自爆に加え、ユニクロ以下の価格帯のアパレル企業が頭角を現している。過去の遺産を食いつぶすジリ貧の“没落貴族”は、ポストコロナ時代を生き抜くことができるのか。アパレル・百貨店の未来を占う特集『没落貴族 アパレル・百貨店』は、9月14日(月)から20日(日)までの全9回でお届けする。(ダイヤモンド編集部 相馬留美、岡田 悟)
#1 9月14日(月)配信
アパレル「在庫停滞&発注抑制」ランキング!ワースト2位は三陽商会、1位は?
アパレル企業で今年の春夏商品の在庫が膨れ上がっている。コロナによって在庫回転日数が延びたアパレル企業はどこか。秋冬物の発注にブレーキをかけた企業はどこか。決算数値から23社の財務状況をランキング化し、崖っぷちに立たされた企業を探る。
#2 9月14日(月)配信
ユニクロ、レナウン…アパレル元社員覆面座談会「なぜ売れない服を作りすぎるのか」
なぜ売れない服を作り過ぎるのか。企業に危機感がない理由は何か。本当に駄目な会社はどこか――。レナウンやファーストリテイリングなど大手アパレルの元社員たちに、業界が抱える問題点について覆面座談会で暴露してもらった。
#3 9月15日(火)配信
ユナイテッドアローズ社長が猛反論「企業余命2.9カ月の試算に異議あり」
5月に公開した記事『コロナ禍のアパレル24社「余命」ランキング』で生存期間が2.9カ月と試算されたユナイテッドアローズ。竹田光広社長が記事に反論するとともに、コロナ禍でのアパレル企業のかじ取りの難しさを語る。
#4 9月16日(水)配信
アパレル32社緊急アンケート!人員削減、ブランド撤退の行方は?
ブランドの撤退や人員削減が次々と発表されるアパレル業界。コロナ前後で企業はどう変わったのか。主要アパレル企業32社に緊急アンケートを行い、人員・組織体制の変化や、ビジネスの立て直し方、業界再編の行方などを探った。
#5 9月16日(水)配信
しまむら社長が明かす、コロナ禍でも春物在庫を売り尽くせた理由
コロナ禍で数少ない“勝ち組”アパレルに名を連ねるしまむら。春夏の在庫は完売するほど好調で、10月には自社ECを本格的に立ち上げ、店舗とECの融合を推し進める。DX(デジタルトランスフォーメーション)の旗振り役で、2月にトップに就任した鈴木誠社長に好調の秘訣を明かしてもらった。
#6 9月17日(木)配信
月商9000万円稼ぐ店員も!アパレルの生死を分かつデジタル化狂騒曲の裏側
コロナ禍でEC売り上げを大幅に伸ばす企業もあれば、店舗休業のカバーもできずに泣く企業もある。その差は、コロナ禍以前からいかにDXに投資していたかで決まったといっても過言ではない。ウェブベンチャーや商社など異業種も巻き込むアパレルDXの最前線を追った。
#7 9月18日(金)配信
ZOZOと再協業・百貨店一斉退店の真意、オンワード社長が独白
前期と今期の2年間で1400店舗の退店を行うオンワードホールディングス。その一方で、7月には反発して退店したはずのZOZOとの協業を発表した。百貨店とアパレルの蜜月関係を代表してきたオンワードがこれから向かう道を、保元道宣社長に聞いた。
#8 9月19日(土)配信
希望退職300人!百貨店依存のTSIが百貨店向けブランドをやめた訳
コロナ禍を受け、百貨店向けの看板ブランドの一つだった「NATURAL BEAUTY」の撤退を発表したのがTSIホールディングスだ。「個性のないブランドはやめる」と明言する上田谷真一社長。TSIは百貨店依存の旧来型ビジネスから抜け出すことができるのか。
#9 9月20日(日)配信
ユニクロ・ニトリに依存する「没落百貨店」、業界再編すら厳しい事情
アパレルメーカーと共依存関係を続けた結果、ネット通販やショッピングセンターに敗れた百貨店。かつての小売りの“王様”も、コロナ禍で危機的な状況に追い込まれた。業界を再編する体力すらなく、瓦解のスピードだけが加速している。
Key Visual:SHIKI DESIGN OFFICE, Kanako Onda