絶好調ワークマンと西松屋に共通するアパレル「新・優等生」の5条件写真:松尾/アフロ

外出自粛のあおりを受けて、総崩れのアパレル業界。しかし、コロナ禍でも好調を維持する企業が存在する。アパレルの新たな優等生の条件とは何か。『ポストコロナ「勝ち組」の条件』(全18回)の#3では、ワークマンや西松屋チェーンなど、“勝ち組アパレル”の秘密に迫る。

「週刊ダイヤモンド」2020年6月20日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

 コロナ禍による連鎖倒産の恐怖におびえるアパレル業界。しかし、それもどこ吹く風と、売り上げを伸ばす“勝ち組”企業が存在する。西松屋チェーンとワークマンだ。

 西松屋の4月の既存店売上高は前年同月比102.1%で、5月は同108.8%。ワークマンは4月が同105.7%で、5月が同119.4%と、緊急事態宣言をものともしない好調ぶりだ。西松屋は前年の上期に100%を割り込む月が複数あっただけに、コロナという特殊要因が追い風になっていると考えられる。ウィズコロナ時代の新たな勝ち組アパレルの共通点を探ると、五つの条件が見えてきた。