建設ラッシュが途切れる踊り場で脱落するゼネコン・建設会社はどこなのか。特集『ゼネコンの呪縛』(全20回)の#6では、上場・非上場806社の売上高利益率、減収率、自己資本比率をランキングし、「経営危険度」に迫った。(ダイヤモンド編集部 臼井真粧美、松野友美)
「利益率」「売上高増減率」「自己資本比率」
3指標でワースト5に入った千代田化工建設
建設業には非上場の会社が山のようにある。そこでダイヤモンド編集部では、上場会社だけでなく非上場会社も含めて最新の2019年度業績(単独決算)を反映した三つの経営指標をそれぞれランキング。売上高100億円以上の806社について「経営危険度」に迫った。
「売上高利益率」「売上高増減率」「自己資本比率」の3指標全てでワースト5入りしたのは、エンジニアリング会社の千代田化工建設。経営危険度が高い財務の典型である。
このほか、自動車産業の設備投資抑制などの打撃を食らったトヨタ自動車系の非上場会社なども炙り出された。家電量販店大手、ヤマダホールディングス(HD、旧ヤマダ電機)のグループ会社も上位を占めており、そこにヤマダの戦略が表れていた。