不妊#予告編Photo:frentusha/gettyimages、1933bkk/gettyimages、PIXTA

16人に1人が体外受精などの高度な不妊治療で生まれている日本。その恩恵を受ける夫婦が増える一方、高額な治療費が問題視され、患者の間では保険適用による自己負担の軽減が声高に叫ばれてきた。特集『不妊治療の光と闇』では、10月19日(月)から25(日)までの全8回にわたり、その実態と最前線の知見、保険適用がもたらす不妊治療の真の未来像を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 野村聖子)

#1 10月19日(月)配信
「卵子の若返り」にだまされるな!不妊治療で本当に信頼できる施設選び

不妊治療の光と闇#1Photo by Seiko Nomura

 不妊治療の現場で行われている治療や検査には、実はエビデンス(科学的根拠)に乏しいものも少なくない。「卵子の若返り」はその最たるものだ。無駄なオプション漬けで雪だるま式に価格をつり上げ、患者から金を巻き上げているところもある。良い施設を選ぶには、まず不妊治療の実態を知ることが不可欠だ。

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#2 10月20日(火)配信
不妊治療の保険適用は患者負担が増す「無法地帯化リスク」が大きい理由

不妊治療の光と闇#2Photo:PIXTA

 新内閣の目玉政策として打ち出された不妊治療の保険適用。「自己負担額が少なくなる」と患者側は歓迎するが、自由診療で荒稼ぎしてきたクリニックは収入減が確実。コロナ禍とダブルパンチで大淘汰と思いきや、保険適用で日本の不妊治療は“無法地帯”と化し、患者の負担はさらに増す可能性も大きいという。

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#3 10月20日(火)配信
男性不妊の専門医が伝授する「精子力アップ」、妻が若くても安心は禁物

不妊治療の光と闇#3Photo by S.N.

「不妊原因の半分は男性側」というWHO(世界保健機関)の大規模調査や、男性不妊分野の進歩もあり、女性を妊娠させることができる“良い”精子とは何か、その全容が少しずつ分かってきた。精子の質を上げる生活習慣、精子がない「無精子症」へのアプローチなど、男性不妊治療の最前線に迫る。

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#4 10月21日(水)配信
「妊活クライシス」で伴侶もお金も失わないために絶対必要な2つのこと

不妊治療の光と闇#4Photo:PIXTA

 かさむ費用に、先の見えない治療。平静を保てと言われる方が難しい状況だが、一歩間違えれば金も伴侶も失ってしまう。そんな“妊活”クライシスに陥らないためには、事前の資金計画とパートナーとの適切なコミュニケーションが肝要だ。

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#5 10月22日(木)配信
日本は実は「不妊治療パラダイス」、保険を適用する意義は本当にあるか

不妊治療の光と闇#5Photo:Haruyoshi Yamaguchi/AFLO

 世界で最も多く体外受精が行われている日本。費用面はともかく、治療へのハードルは、実は最も低い国だといっても過言ではない。そして患者のニーズに応えればよい自由診療と異なり、税金が投入される保険診療には、当然医学的合理性や公共の利益といった意義が求められる。不妊治療はそれに値するのか。

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#6 10月23日(金)配信
「精子・卵子バンクビジネス」が日本に上陸しない知られざる理由

不妊治療の光と闇#6Photo by S.N.

 なんらかの理由で、夫婦共に血のつながった子どもを授かることができず、それでも親になることを諦められない場合の光明となるのが、第三者からの精子や卵子提供だ。海外には、グローバルに精子や卵子を販売する企業が多数存在するが、日本に上陸したところはいまだない。

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#7 10月24日(土)配信
不妊治療が保険適用されても少子化は止まらない、生殖医療・第一人者の声

不妊治療の光と闇#7

 20~30年前より子育て支援策が整備されているにもかかわらず、少子化は加速の一途だが、不妊治療のハードルをさらに下げれば解決するのか。慶應義塾大学医学部教授、日本産科婦人科学会理事長などを歴任し、日本の生殖医療の第一人者である吉村泰典氏に、これからの不妊治療の在り方について問うた。

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#8 10月25日(日)配信
「ゲノム編集ベビー」誕生の衝撃から2年、見えてきた生殖医療の光と闇

不妊治療の光と闇#8Photo:AP/AFLO、SOPA Images/gettyimages

 子どもができない夫婦の光となってきた不妊治療。しかし、2年前に中国の科学者が人間の受精卵をゲノム編集し、双子をこの世に生み出したことから、長年はらんできた闇は現実のものとなった。患者のニーズが倫理の壁を崩したことで進歩を遂げてきた生殖医療の未来を予想する。

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