電気自動車(EV)メーカーの米テスラが21日発表した7-9月期(第3四半期)決算は再び黒字となった。新型コロナウイルス感染拡大による世界経済の混乱を乗り越え、大衆市場向けEVの見通しに明るさをもたらした。7-9月期の純利益は3億3100万ドルと、5四半期連続で黒字を達成。長年にわたり赤字が続いたが、2020年は通年でも初の黒字へ向け順調に進んでいる。テスラはまた、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が1月に示した50万台超という今年の生産目標を復活させた。これは前年を少なくとも36%上回る水準だ。同社は正式に目標を撤回したわけではないが、米国内唯一の工場が閉鎖された新型コロナの流行初期には到底あり得ない目標に見え、これまでほとんど言及することはなかった。