米国と欧州諸国は1990年に世界の半導体の4分の3以上を生産していた。しかし現在、そのシェアは世界の4分の1以下に縮小している。日本・韓国・台湾・中国が生産国として台頭し、米国と欧州からシェアを奪っている。中国は、2030年までに世界最大の半導体生産国となる勢いだ。  半導体生産の中心地の変遷は、米国以外の国々がしばしば国内産業育成を目的とした工場建設に資金面で巨額のインセンティブを提供していることが一因になっている。また半導体各社が米国外のサプライヤー網の充実や、高価な製造機械を扱える熟練エンジニアの増加に引き付けられているという面もある。