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高齢者と障害者の共生型ケアと
農業を両立する「半農半介護」とは?
岩手県八幡平市。盛岡市から車で北に約40分。岩手山を南に仰ぐ農村地帯である。刈り終えたばかりの稲田が続き、道路沿いに民家が立つ。そのひとつ、築50年の2階建ての玄関先。「デイサービス&宿泊 里・つむぎ」の大きな手作り看板が目を引く。
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運営するNPO法人「里・つむぎ八幡平」が、この民家で高齢者と障害者の共生型ケアを始め、同時に、農業も営む「半農半介護」を旗揚げした。15年前に3町村の合併で誕生した八幡平市は、住民が2割も減って今は約2万5000人。高齢化率も全国平均より10ポイント高い39%。典型的な「田舎」だが、日本の将来モデルとされる「地域共生社会」の胎動が感じられる。